インプラント画像

還暦を迎えた母が決断したインプラント

私の母も還暦を迎え、すっかり自分の歯が減ってしまい入れ歯を使うようになりました。
入れ歯を入れてからというもの、多くの人と同じように母も食事が美味しくない、固いものが食べられない、喋りにくいと愚痴ばかりこぼし、すぐに近所の歯科医に行き、ここを治してくれあそこの噛み合わせが悪いと注文ばかりつけるようになりました。
実は私には従兄弟に歯科医を開業しているのがいるのですが、そこは実家からは30km程離れていて直接行く公共交通機関も無いところなので母はすぐ近所の歯科医にいくのです。
従兄弟はインプラントを手がけているので、母のそういう愚痴を聞くたびにインプラントを薦めていました。
インプラントは顎の骨に人工歯根を埋め込んでしっかりと固定するので入れ歯と違って力を入れて噛めるし、喋りにくいということもないから高いけど入れてみたらどうかと。
しかし、短時間ですが手術の必要もありますし、もう還暦過ぎてますから年齢的にどうかと思って本人も躊躇していましたし、私もあまり薦めませんでした。
しかし、状況が変わってきたのはその従兄弟が自分自身の母、つまり私の叔母にインプラントを施してからです。
叔母はもう60代後半で70歳目前だったのですが、若い頃と変わらずおせんべいのような固いものも平然と食べるようになりましたし、おそらくしっかりと噛めるようになって顎の筋肉が戻ってきたせいか顔の形まで張りが戻って若返ってしまいました。
私の母は自分より7歳も年上の叔母より自分が老けて見える上にはきはきと喋ることに衝撃を受けたようでした。
自分の義姉の変わり様は母の心境に変化をもたらしましたが、最終的に決定的だったのは孫の存在でした。
抱っこしたときに入れ歯を入れている自分の口臭が孫に嫌われるのではないかという不安が、母にインプラントを入れる決断をさせました。
従兄弟のところまでは先に書いたように30km程もありバスや電車もありませんから、私が仕事の合間に母を従兄弟のところまで車で送り届けてから手術を行いました。
最初は人工歯根を歯茎の中に埋め込む1次手術というものを行いました。
もちろん、局所麻酔を施してから手術を行いますので痛みもなかったようです。
それが骨にしっかりと結合し定着するまで3ヶ月ほどかかりました。
定着すると次は2次手術です。
2次手術は埋め込んだ人工歯根の頭をだしてアバットメントと呼ばれる人工歯との連結部分を装着しました。
何度も手術を行う必要があったので母も最初は不安がっていましたが、従兄弟はもう慣れっこでしたし手順や感想なども従兄弟や叔母から直接聞いていたこともあって2次手術ともなるとだいぶ安心したようでした。
2次手術から1ヶ月程経過してから人工歯を被せてようやく母のインプラント治療は完了しました。
治療が終わってからの母は、まるで若い頃の自分の歯のように咀嚼できることに感激し、自分の歯があった頃よりも入念に歯磨きをするようになりました。
「昔からそれくらい丁寧に磨いてればまだ自分の歯が残ってたのにね。
」と、私が冗談を言うと私が子どもの頃の若かった頃の母の勢いで言い返してきます。
しっかり噛めるようになったことで顎の筋肉が戻り、息が漏れなくなったことで声の太さまでも戻ってきたようです。

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